第二子の誕生を控え、我が家ではついにファミリーカーの買い替えを決断しました!
これまでコンパクトカーを愛用していましたが、子どもが2人になると荷物も増え、送迎やお出かけにも余裕のある車が必要に。
とはいえ、大きな車の運転には少し不安もあるため、「コンパクトミニバン」というジャンルに注目。
その中でも定番といわれているのが、
トヨタの「シエンタ」
ホンダの「フリード」
この記事では、両車を実際に見て・乗って・見積もりまで取得した体験談をもとに、
子育て世代の視点から徹底比較していきます!
最終的に我が家が選んだのはホンダ フリード。
その理由も詳しく紹介します。
※本サイトで使用している写真は、トヨタ公式サイト・ホンダ公式サイト・公式カタログより引用しています。
シエンタとフリードの概要
両車の共通点
・5~7人乗りが選択可能
・6~7人乗りでは、3列シートを装備(使わないときは収納可能)
・低床&スライドドアで子どもの乗り降りも安心
・5ナンバーサイズで小回り◎
どちらも子育て世帯にぴったりの実用性・経済性を兼ね備えた1台です!
比較したグレード
今回我が家や購入にあたり比較検討したのは、いずれもハイブリッドモデルの以下の2台です。
・トヨタ シエンタ HYBRID Z 2WD(7人乗り)
・ホンダ フリード e:HEV AIR EX(6人乗り)
両車の概要・違い

ここが決定的に違う!「2列目シート」と「3列目の収納方式」
両者を比較していて、大きく違うと感じた点は「2列目シート」と「3列目の収納方式」です。
2列目の違い
*シエンタ
➡2~3人掛けベンチシートのみ(6~7人乗り)
*フリード
➡2人掛けセパレートのキャプテンシート(6人乗り) or 3人掛けベンチシート (7人乗り)
一見6人乗りより7人乗りの方がお得なのでは?とも思えますが、そう単純な話ではありません。
フリードのキャプテンシート(2人掛け)にすると、中央に通路ができて3列目への移動がラクラク。
一方シエンタはベンチシートのため、2列目を倒さないと3列目に行けず、チャイルドシートがあるとそれが難しいのです。
3列目の収納方式の違い

*シエンタ
➡2列目シートへの床下格納式
*フリード
➡左右への跳ね上げ式
シエンタでは、
2列目シートへの床下格納式となっています。
3列目が出しっぱなしにならず荷室がすっきりとするのがメリットです。
デメリットとしては、3列目を収納する際に
①2列目シートを畳む→②3列目シートを収納→③2列目シートを元に戻す
という3段階の作業が必要になるゆえ、操作する際も、荷室のバックドアと2列目のリアドアを行き来する必要があるという点です。
雨の日などは余計に億劫になると予想されます。
一方、フリードでは、
左右跳ね上げ式となっています。
荷室のバックドアから軽い力で3列目を左右に跳ね上げるだけで収納が可能なため、3列目の出し入れが容易な点がメリットです。
デメリットとしては3列目が左右上部につり下がっている状態になるため、荷室がやや狭くなります。
しかし、実物を見るとそれほど圧迫感は感じられず、奥行は確保されているため積載量は十分な印象でした。
シエンタの2列目シートの床下格納式…
実は、フリードのルーツとなっている2001年12月に発売された車種のホンダ「モビリオ」と同じタイプなんです!
当時は3列目シートの独創的な収納方法として注目されましたが、その後ホンダは改良を重ね、現在のフリードでは左右跳ね上げ式となっています。
この進化の流れを見ても、やはり左右跳ね上げ式のほうが利便性では優位なのかも…?
【子供の人数別】「2列目シート」と「3列目の収納方式」の違いから見える使い勝手
チャイルドシートが1台だけであれば、
シエンタでも、チャイルドシートが付いていない側の2列目シートを倒して3列目にアクセスすることが可能です。
チャイルドシート2脚を2列目に設置すると、チャイルドシートを少なくとも1つは外さないと2列目を倒せないため、3列目シートを出すのが一気に手間になってしまいます。
チャイルドシートを2つ装着したままでも3列目へアクセスできるフリードの6人乗り構造は、大きなアドバンテージです。
つまり…
日常的に「夫婦+子ども2人」までで乗る分には、シエンタ・フリードどちらでも快適ですが、
「大人を3~4人乗せたい」というイレギュラーな状況にもスムーズに対応できるのは6人乗りフリードです。

シエンタユーザーのネット上の口コミでは、子供二人家庭で3列目を使うときは、チャイルドシートを外すのが面倒で荷台から乗っているなんて声も…
3列目シートの違い
シエンタは床下格納式を取っているため、3列目シートがやや薄くかたく感じました。
それと比較するとフリードの3列目シートはふんわりとした厚みを感じられ、
3列目の座り心地はフリードに軍配が上がります。
ここからは、価格、燃費、サイズなど一般的な内容を比較します。
価格
公式WEBサイト価格
*トヨタ シエンタ HYBRID Z 2WD(7人乗り):3,036,600円
*ホンダ フリード e:HEV AIR EX(6人乗り):3,212,000円
車両自体の価格差は20万程度です。
我が家の見積もり
トヨタ シエンタ HYBRID Z 2WD(7人乗り):356万円
追加オプションは下の写真の通りです。

ホンダ フリード e:HEV AIR EX(6人乗り):398万円
追加オプションは下の写真の通りです。

シエンタとフリードの最終価格差は?
この価格差は、ナビゲーションシステムが、大きく影響していると考えられます。
シエンタではコネクティットナビに対応した10.5インチディスプレイが標準でついているのに対し、
フリードではナビがオプション設定で、8インチ~11.4インチまで選べますが151,800円~310,200円と価格差が大きく、価格自体も全体的に高いです。
シエンタとフリードの値引きは?
シエンタとフリードは人気が高く、値引きは渋いです…。
ネット情報では、以下の目標値引き額が出回っています。
・目標値引き額➡~15万円
・オプションを含む値引き額➡~20万
しかし、我が家はなんと、33万円の値引きに成功、最終的に3,650,000円でした。

実際にどう値引き交渉したのかについては、こちらの記事をご覧ください。
ボディーカラー
ボディーカラーはどちらも9種類から選択可能です。
シエンタではTWOTONEなど個性的な配色も選択できます。


主な標準装備の違い
私が気になった標準装備をピックアップして両車の違いをまとめました
内装
シート
*シエンタ➡ファブリック
*フリード➡ファブリック+合皮
シエンタではファブリックシートであるのに対して、
フリードでは、大部分はファブリックシートではあるものの、一部で合皮も使用されており、やや高級感を感じます。


シートヒーター
*シエンタ➡標準なし/オプションあり
*フリード➡標準あり
シエンタではシートヒーターがオプションとなっています。
UVカット/IRカットガラス・シートヒーター・ステアリングヒーターが「コンフォートパッケージ」となっており、79,200円で追加することができます。
後付けのシートヒーターを使用することで費用を安く抑えるのも選択肢のひとつです。
このアイテムは冷暖房タイプです。
かしこく節約しましょう!
USBチャージャー
*シエンタ➡計4口
2口:シフトサイドポケット前方(typeA・typeC)
2口:運転席シートバック(typeC)
*フリード➡計5口
2口:シフトサイドポケット前方(typeA・PDチャージャーtypeC)
1口:運転席シートバック(typeC)
1口:助手席シートバック(typeC)
1口:3列目サイド(PDチャージャーtypeC)
リアクーラー
*シエンタ➡標準なし/オプションなし
*フリード➡標準あり
フリードは、標準でリアクーラーがついていますが、
シエンタではオプションでもつけることはできません。天井サーキュレーターを27,500円でつけることはできますが、音が大きいなどの理由であまり評判は良くないようです…。


サーキュレーターのオプションをつけるべきか迷う場合は、Amazonや楽天で後付けのサーキュレーターを付けることも可能です。
こちらのアイテムは、2個のファンがあり、それぞれの風量と風向をを調節できるタイプです。
音が静か、角度調整の範囲も大きく、それぞれ前後の座席に向けることもできて使いやすいと評判です。
カップ・ドリンクホルダー
*シエンタ➡計8か所
1列目:運転席・助手席にカップホルダー1か所ずつ/運転席・助手席ドアポケットにボトルホルダー1か所ずつ
2列目:それぞれ左右スライドドアポケットにボトルホルダー1か所ずつ
3列目:ボトルホルダー左右に1か所ずつ
*フリード➡計9か所
シエンタ同様に8か所に加え、
1列目助手席側に収納式カップホルダー1か所あり
どちらも各席に1つ以上は配置されていますが、フリードでは、助手席に収納式のカップホルダーが1か所多く配置されています。
シートバックテーブル
*シエンタ➡標準なし/オプションあり
(助手席後ろのみ・13,200円)
*フリード➡標準なし/オプションあり
(運転席・助手席後ろどちらも取り付け可能・9,900円/個)


費用を安く抑えたい人やシエンタの運転席後ろにテーブルを付けたい人は後付けも可能です。
こちらのアイテムは、純正品よりも価格が安く、テーブルに加え、ティッシュケースもあり、口コミでも高評価です。
ハンズフリースライドドア
*シエンタ➡標準あり
*フリード➡標準なし/オプションあり
シエンタではグレードZではハンズフリースライドドアが標準装備となっております。

フリードでは、オプションで、片側29,700円/両側55,550円で追加することができます。
子供が二人となる我が家でもハンズフリースライドドアの導入を当初検討していました。
しかし、ネットでは、「ハンズフリースライドドアは慣れるまでコツが必要」「センサーが汚れで反応しにくくなる」などの声もあり、実際便利なのかどうかは不明でした・・・。
ありがとう〜足先で開閉出来るハンズフリースライドドア付いてて便利だけど、反応がシビアでまだコツ掴めてない😅
— Caspen.OV (@CaspenO) June 27, 2024
車は何処を修理したのでしょうか?ホンダのハンズフリースライドドアはセンサーが汚れてすぐ壊れるので今は付けてません💦
— 湘南の麒麟 (@yellowchiri) June 21, 2025
ホンダの営業マンからは「両手に重い荷物を持った状態で片足を上げるのはバランスを崩しやすいため、ワンタッチスライドドアの方が便利だろう」とアドバイスを受けました。
そこで私たちは、足で操作するハンズフリースライドドアではなく、指1本で操作できるワンタッチスライドドアをオプションでつけることにしました。(左右各11,880円)

カーナビゲーションシステム
*シエンタ➡標準あり
*フリード➡標準なし/オプションあり
価格差に大きく影響すると考えられる標準装備がカーナビになります。
シエンタではディスプレイオーディオPlus(コネクティットナビに対応した10.5インチディスプレイ)が標準でついているのに対し、
フリードではナビがオプション設定で、8インチ~11.4インチまで選べますが151,800円~310,200円と価格差が大きく、価格自体も全体的に高いです。

今回取り上げているZグレードでは、標準でディスプレイオーディオPlusが装備されています。
Gグレード・Xグレードではそれぞれ89,100円(ディスプレイオーディオPlus)、33,000円(ディスプレイオーディオ)をオプションでつけることになります。
ディスプレイオーディオPlusではなくディスプレイオーディオを選択した場合、「車載ナビ」が搭載されないため、コネクティットナビの5年間を経過するとカーナビの地図もみられなくなるため、ディスプレイオーディオPlusを選択するのが現実的です。

シエンタで標準装備されている10.5インチよりも一回り小さい9インチを選択しても207,900円のオプション代がかかります。
我が家は費用を少しでも抑えるため、8インチを選択しました。
カーナビを付ける人がほとんどだと思うので、シエンタの標準装備はかなり強いです…!
ただ、純正ナビは「汎用的」なつくりなので、高品質オーディオにこだわる人など社外品を付けたい人にとっては不都合となる可能性があります。
全方位モニター
*シエンタ➡標準あり
*フリード➡標準なし/オプションあり
シエンタには全方位モニター「パノラミックビューモニター」が標準装備されていますが、フリードではオプション(119,900円)となっています。
安全性の面では、もちろん装備されているに越したことはありませんが、無くてもこれまで特に不便を感じたことがなかったこと、そして価格が高額であることから、我が家では見送ることにしました。
燃費
カタログに記載されている燃費は以下の通りになります。

シエンタの方が2~3km/Lほどよいという結果でした。
サイズ
・シエンタ HYBRID 2WD(7人乗り)
全長4260×幅1695×全高1715(m)
・フリード e:HEV AIR EX(6人乗り)
全長4310×幅1695×全高1755(m)
幅は同じですが、全長と全高がフリードでは高いという結果に。
幅の狭い道路はどちらも同様に通ることができますが、
全長が短いシエンタの方が小回りはきくかもしれません。

フリードは全高が高く、立体駐車場で停められないことがあるとのことなので、よく利用する方は要注意です!
室内空間
2列目がシエンタではベンチ式、フリードではキャプテンシート式となっており、3列目への移動はフリードで容易となっていて、通路もある分、空間はフリードの方が広く感じられます。
乗り込み高さは、シエンタで330m、フリードで390mと、シエンタの方が低床のため、子供の乗降のしやすさの点ではシエンタに軍配があがります。

でも、我が家の3歳娘はどちらも問題なく一人で乗車可能でした!
走行感
両方試乗したイメージを、私の独断と偏見でまとめました。
シエンタ➡軽快な走行感
ヤリスやアクアのようなコンパクトカーに近い感覚の走りで、小回りがきく印象。
フリード➡爽快な走行感
フロントガラスが大きくとられており、視界が開けて見やすい。
ステップワゴンのようなミドルサイズミニバンに近いようなパワフルで安定した走行感。
我が家が選んだのはフリード
試乗した感覚、室内空間のレイアウト(3列目への移動のしやすさと3列目シートの収納方法・座り心地など)が大きな決め手となり、6人乗りフリードに決めました。
シエンタの価格の安さとナビの良さにも大変惹かれましたが、我が家は第二子誕生予定で、2列目に2脚チャイルドシートを積むことを考えると3列目へ移動しやすい6人乗りフリードが魅力的で、左右への跳ね上げ式の収納方法も出し入れに便利だろうと考えました。
シエンタ、フリードどちらがどんな人に向いているか
✓ 価格を安く抑えたい
✓ 小回りが利くけれど、コンパクトカーよりも一回り大きい車が欲しい
✓ 3列目を使う予定はほぼなく、荷室の広さをより重視している
✓ ミドルサイズミニバンのような室内空間の広さを重視している
✓ 3列目も必要に応じて使用し、荷室の広さもあきらめたくない
✓ チャイルドシートを常に2つ乗せた状態のまま、大人が3人以上のる!というイレギュラーな状況も柔軟に対応したい
まとめ
✓ アクアなどのコンパクトカーをひと回り大きくしたのがシエンタ
✓ ステップワゴンなどのミドルサイズミニバンをひと回りコンパクトにしたのがフリード
というイメージが近いかもしれません。
シエンタ・フリードの購入を検討している方の参考になればうれしいです!
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