こんにちは!皮膚科医ママこはるです。
切迫早産と診断されると、突然の自宅安静や入院生活を余儀なくされ、不安でいっぱいになりますよね。
私も第一子妊娠中、定期的なお腹の張りと子宮頸管長の短縮のため、29週から37週まで、約2カ月間の入院管理となりました。
緊急入院となったときは、寂しさと不安で押しつぶされそうでしたが、同じ境遇の妊婦さんたちのブログに励まされた経験があります。
この記事では、実体験をもとに
- 週数ごとの子宮頸管長の推移
- 入院生活のリアル
- 入院~退院までの経過
についてまとめています。
入院生活は本当に先が見えず、心が折れそうになりますが、週数を重ねるごとに、必ず前進しています。
これから入院を控えている方、また今まさに頑張っている方へ――
少しでも役立つ情報や希望を届けられたら嬉しいです。
私の体験が、どこかで誰かの勇気になりますように。
子宮頸管長の推移
週数と子宮頸管長を表にまとめました。
入院基準は病院によると思いますが、25mmがひとつの目安のようです。

入院生活のリアル -ベッド上安静・シャワー制限-
ベッド上安静(トイレ・洗面のみ)
トイレ・洗面以外は、基本的にベッド上で過ごします。
起き上がるのも最低限に。できるだけ横になって過ごすよう指示されることが多いです。

回診のときに、サッと座ったら「腕を使って起き上がってね!」(腹圧をかけないため)って注意されちゃいました。
シャワー禁止
張りが落ち着いていなかったり、頸管長が短い場合、シャワーは禁止になります。
頸管長が安定し、張りも落ち着いてきたら、週に1〜2回、時間制限つきで許可されることも。
シャワー中はできるだけ手早く、椅子に座りながら疲れないように気をつけます。
私が入院していた病院では、シャワー許可がおりなくても、週2回美容院でのシャンプーサービスがありました!

入院して最初の10日間は、一度もシャワーできませんでした。
それ以降は週1くらいでシャワー許可がおりたよ!
24時間点滴管理(リトドリン・マグセント)と副作用
入院中は、24時間点滴管理が基本です。
入院初日にNST(胎児心拍モニター)をしながら、点滴の流量が決められます。
まずはリトドリン(ウテメリン)を使用し、それだけでは張りが落ち着かない場合、塩酸マグネシウム(マグセント)が追加されます。 私も、リトドリンだけでは張りが落ち着かず、塩酸マグネシウムも追加になりました(涙)

流量の具体的な数値は忘れてしまいました、ごめんなさい。
そして、この点滴には、なかなか辛い副作用が…
副作用については、また別の記事で【写真付き】で詳しくお話しします!
いよいよ点滴終了へ!点滴抜去~退院までの経過
点滴を急に止めると「張り返し(リバウンドで強い張りが起きる)」が起こりやすいので、慎重に減量していきます。
私の場合は、36週0日から流量を少しずつ減らし始めました。
二日後には最低流量に、三日後の11:00には点滴を完全に抜きました✨
※張り返しでそのまま出産に至ることもあるため、赤ちゃんが無事に生まれてこられるかどうか、推定体重などを総合的に考慮して、点滴流量を減らし始めるタイミングが決められるようです!
すると……
その日の20:00頃、とんでもない張り返しが襲来!
弱い陣痛のような痛みで、急きょ陣痛室へ移動しました(涙)

陣痛室では、隣の分娩室から出産中の悲鳴が聞こえてきて、余計に眠れなかったです…笑
一晩陣痛室で過ごすと、張りは落ち着き、病室に戻ることができました。
退院への道のり
点滴も外れたし、もういつ産まれてもいい時期。
私は「退院したい!」と強く願い、懇願しましたが……
病院側からは、
- 「張りが完全に消えていないから、あと2日だけ様子を見よう」
- 「いっそバルーンを入れてそのまま入院継続して、誘発分娩してもいいよ!!!」(こちらが拒否しても何度も言われる)
という提案がありました。
2カ月も頑張ったのに、なぜすぐに退院できないの?
なぜ今、誘発分娩の話をされるの?
ストレスと不満が限界に達し、人知れず涙もしました…
全く理解ができず、医学生時代の産婦人科医・友人AにLINEで相談すると…

(産婦人科医)
その状況なら誘発の適応はないと思うけど、切迫早産だった妊婦さんは急産リスクが高いから、病院側も心配なんだとおもう。まあ、私が主治医なら退院させてあげるけどなぁ。。。
【急産とは】
▶ 陣痛開始から短時間(数時間以内)で一気に出産が進むこと。
▶ 場所によっては「墜落分娩」(医療機関以外での出産)となり危険。
この話を聞いて、少し落ち着きを取り戻し、リスク承知で、院長先生に直談判。
そして、点滴抜去から5日後(37週)、ついに退院!!!!!👏
まとめ
その後、約2カ月ぶりに夫と再会(コロナ禍で面会禁止だったため)し、1週間だけふたりの時間を楽しんだ後、38週で無事に娘を出産しました!
***
切迫早産での入院って、本当に地獄のようですよね。
周囲からは「仕事休めてゆっくりできる機会なんてなかなかないから満喫してね!」なんて言われちゃったりして、傷ついたり。
ゆっくり通り越して暇すぎるうえに、早産への不安や副作用の悩みも尽きず、なにより孤独で本当に苦しい毎日でした。
でも、あなたは毎日必死に頑張ってる。偉いです!!
先が見えなくても、必ず前に進んでいます。
私の体験が、今頑張っている誰かの支えになれたら嬉しいです。
「入院生活でストレスだったこと、副作用」についても他の記事でお伝えできたらと思っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
またね♪(ファイト!!)
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