父が12年以上乗り続けたプリウスα。
買い替えの車として父が選んだのはメルセデス・ベンツの「GLB」でした。
プリウスαはすでに生産が終了しており、明確な後継車種は用意されていません。
そのため「次に乗り換えるなら、どの車を選べばいいのだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、私の60代の父が実際にプリウスαからの買い替えを検討し、最終的にメルセデス・ベンツのGLBを選んだ経緯を、父へのインタビューで得た情報・意見を踏まえ、父目線でご紹介します。
比較した他社の候補車や、試乗して感じた率直な感想もまとめましたので、同じようにプリウスαからの買い替えを考えている方の参考になれば幸いです。
買い替えのきっかけ
買い替えを考えたきっかけは、当初「次はEVに」と思っていたことでした。
しかし、走行距離が13万kmを超え、使用年数も12年を過ぎた今、日本ではまだEVの普及やインフラ整備が十分とは言えません。
そのため「しばらくEVに乗ることはなさそうだ」と判断し、このタイミングでの買い替えを検討することになりました。
当時プリウスαを選んだ理由と気に入っていた点
プリウスαを選んだ最大の理由は以下の3つでした。
✓ 広い収納(トランクスペース)
✓ 優れた燃費性能
✓ ゆったりとした車内
✓ 扱いやすいボディサイズ
かなり気に入って、愛車として長年活躍していました。
そのため、今回の買い替えでもこれらの点を重要視して車探しを始めました。
加えて、年齢が上がったことで安全装置・駐車のしやすさ、ナビの操作性も重要な要素として挙げました。
また、マンションでは駐車場の車幅制限を185cmに設定しているマンションが比較的多いとの情報を得て、車幅185cm以下を条件としました。
今回比較検討した自動車メーカーと候補車種
今回の車選びでは、たくさんの自動車メーカーのディーラーめぐりをして比較検討しました。
特に、以下のポイントに注目して比較をまとめます。
✓ サイズ感: 上記条件を満たしたサイズか/車内空間の広さも含めて
✓ 収納:生活雑貨、ホームセンターや園芸センターで購入する雑貨や苗木などの運搬ができる収納スペース。
✓ 走行感:試乗した感想
各自動車メーカーとその候補車の検討
トヨタ 候補車なし
プリウスαでお世話になっていたディーラーが気に入っていたので、トヨタ車にお世話になりたかったものの、候補車がありませんでした。
カローラツーリングやヤリスクロスも候補に近かったものの、私たちの年齢や生活環境・スタイルを踏まえると、もう少しグレードの高い車種を求めていたため最終的には適しませんでした。
また、ハリアーは見た目のサイズ感が大きく、圧迫感のあるイメージがあったため候補から外しました。
マツダ・CX-5
サイズ感△:座席のコックピット感が強く、車好き向けの印象で全体的にやや窮屈感あり
収納△:トランク容量はやや物足りない印象
走行感:展示車に乗ったのみで試乗しておらず、評価困難
レクサス・UX/LBX
サイズ感〇:LBXはボディーサイズがコンパクトな割に窮屈感は無かったものの、車内がやや狭い印象。
収納△:そもそも車の長さが短く(プリウスαが461.5cmに対し、LBXは419cm、UXでも449.5cm)トランクスペースは狭かった。
走行感◎: プリウスαに近く、問題なし
プリウスαと同じトヨタ車のため、主に走行感が「新鮮味に欠ける」と感じ、候補から外れました。
ホンダ・ZR-V
サイズ感◎:問題なし
収納〇:及第点ではあるものの、ややトランクがせまめな印象。
走行感〇:加速感、ハンドル操作、シートの快適さいずれも無難。
全体的にバランスは悪くなく、可もなく不可もなくといった印象で、30代や40代の頃であれば候補の一番手になっていたかもしれません。
年齢的に「もしかしたらこれが最後の車になるかもしれない」と考えると、すべてが無難な印象で、特別感もあまり感じられず、今回は見送ることとなりました。
ボルボ・V60
サイズ感△:車の長さが478cmあり、プリウスアルファの461.5cmよりも更に15cm以上長く、駐車場での走行や駐車場面における利便性においてネック。
収納◎:車体が長い分収納力はあり。
走行感:ほんの数メートルしか試乗しておらず、評価困難。
Googleナビ搭載で安心感あり、安全性にも信頼感を感じたものの、サイズが大きなネックとなり候補から外れました。
スバル・フォレスター
サイズ◎:問題なし(全長4655mm×全幅1830mm×全高1730mm)
収納◎:2列目をフルフラットにすれば大人が足を延ばして横になれるほどのスペースはあり、十分。
走行感◎:スバルの最大の強みなだけあって、良い。
メルセデス・ベンツ・GLB
サイズ◎:問題なし(全長4650mm×全幅1835mm×全高1700mm)
収納◎:車高が高く、トランク容量も十分。
走行感◎:排気量が1300ccであることが最大の懸念材料であったが、「走行性はターボエンジン との連携強化にもよっても問題なし」といった説明を受け、高速試乗したところ、抱いていた懸念は直ぐに払拭された。
フォレスターかGLBか
3点において高評価だったのがこの二つ。
フォレスター
アイサイトは安全面で大きく加点要素であった一方で、ナビは反応がかなり悪く、これが最大のネックに。
また、スバルの走行性能の高さは抜群で魅力ではあるものの、自分たちの使い方は街乗りが中心で、スバル車の強みとされる「走りの良さ」を活かす機会は少ないのではないかとも感じました。
もし購入するなら、非純正ナビをつけていたかもしれません。
\非純正のナビを取り付けるなら、あとづけ屋/

GLB
安全機能面でも自動運転機能があったり、操作系の配置なども考えられていたりした上に、
ナビは、音声認識やタッチパネルにおけるタップやスワイプの反応は他メーカー搭載のよりもスムーズで優秀でした。
車体斜め前後下方向の死角とされる部分のモニター映像や、そ の映像がリアルで画面が鮮明であるなど、駐車支援機能も充実しているように見えて、減点要素がありませんでした。
最終決定:GLB
価格の高さや燃費効率の悪さ、維持費や車検費用が国産車より割高になる点、さらには故障率が高いという評判も気にはなりました。
しかし「今回の買い替えが人生最後の一台になるかもしれない」と考えたとき、それらよりも「新しいクルマ、外車への冒険心」の方が強く湧いてきました。
これまで縁のなかったメルセデスに試乗してみると、内装・外装・運転席・機能のすべてにこだわりが感じられ、遊び心を刺激される新鮮な体験でした。
クルマを単なる「移動手段」としか見てこなかった自分にとって、これは大きな気づきでした。
まとめ
2021年3月に生産終了したプリウスαは、広々とした室内空間、扱いやすいボディサイズ、そして優れた燃費性能を兼ね備えた人気のハイブリッド車でした。
発売から10年以上が経ち、そろそろ乗り換えを検討するユーザーも増えてきています。
私たちは最終的にGLBを選びました。
同じようにプリウスαからの買い替えを考えている方にとって、本記事が車選びの参考になれば嬉しく思います。


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