【体験談】大人の歯列矯正にかかった費用・期間・選んだ装置を詳しく解説

7 ひとりごと

※この記事は私(医師であり、歯科医師ではない)の個人的な体験に基づいたものであり、歯科医師としての専門的な立場からの記述ではありません。矯正を検討される際は、信頼できる歯科医師に相談することをおすすめします。

こんにちは!皮膚科医ママこはるです。

歯列矯正、気になってはいるけれど「高額だしどうしよう…」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
私自身、子どもの頃から歯並びが気になっていたものの、受験や忙しい学生生活を理由にずっと先送りにしてきました。

そんな私が、社会人になってようやく始めた歯列矯正。
正直、痛みも費用もそれなりに大変でしたが、終わってみれば「本当にやってよかったと心から思っています。

本記事では、矯正を決断した理由や病院選びのポイント、実際の治療経過や費用、そして終えてみての率直な感想をまとめました。

これから矯正を考えている方の参考になれば嬉しいです。

矯正治療開始まで

小学生の頃、乳歯が抜けて永久歯が生えそろったタイミングで、すでに歯並びが悪いことに気づいていました。
でも、高額な治療費を前に「将来タレントになるわけでもあるまいし」と親にも言われ、そのときは見送ることに。笑

中高生になると、年頃ゆえに「やっぱり歯並びをきれいにしたい!」という思いが強くなりました。
ですが、歯列矯正経験者である母からは「歯の痛みで受験勉強に集中できなくなるかもしれないから、今はやめておきなさい」とのアドバイス。
大学受験が終わるまで見送りになりました。

そして大学入学後。「やっぱりやりたい」と思ったものの、部活やバイトで忙しかった上、通院しやすい場所に矯正歯科が少なかったことから、なかなか矯正開始に踏み切れませんでした。

「社会人になって自分で稼げるようになってから本当に治療したいかどうかよく考えて決めたら?」という母の言葉もあり、初期研修医のときについに矯正をスタートさせました。

【矯正歯科選び】私が病院選びで大切にした2つのポイント

  • 通いやすさ(立地・アクセス)
  • 治療費が相場から大きく外れていないこと

矯正治療は年単位で定期的に通院が必要になるので、通院のしやすさは必須条件。
そして、保険適応となるほどのひどい歯並びでもなく、全額自費での治療予定だったため、極端に高額でも安すぎても不安…。

ということで、口コミや評判をもとに2つのクリニックに絞り、カウンセリングを受けました。

【A病院】インビザライン推し…でも決め手に欠けて見送りに

A病院は、車で30分圏内とアクセスも良く、口コミの評価も高かったです。

カウンセリングは歯科衛生士の方が担当し、矯正治療の種類(表側・裏側・インビザライン)、治療期間や費用の目安など、矯正治療の概要を説明してくれました。

ただ、インビザラインのメリットばかりが強調され、なぜそこまで推されるのか、その理由がいまひとつ腑に落ちませんでした。

他の矯正方法についても、メリット・デメリットを含めた説明が十分ではなく、納得感に欠けたため、こちらのクリニックは見送ることにしました。

【B病院】歯科医師による具体的な説明と納得感が決め手に

B病院は電車で15分ほどでアクセスがよく、こちらも通いやすさは◎。

歯科衛生士のカウンセリング後、歯科医師による診察と説明があり、以下のように具体的なアドバイスを受けました。

  • 私の場合、前歯の叢生(ガタガタ)と、奥歯の傾きが問題
  • 傾いている歯を起こすのはインビザラインでは難しい
  • 表側矯正または裏側矯正が望ましいが、裏側は高額で細かい調整も難しいというデメリットがある
  • 表側矯正のブラケットの種類にはメタル(金属)、セラミック(白)クリスタル(無色透明)から選択可能

審美的にはインビザラインや裏側矯正がとても魅力的でしたが、実際に先生からの話を聞いて、表側矯正にすることに決めました。

ブラケットにはそれぞれ強度や治療スピードなどの違いがあるとのことでしたが、私の場合はいずれを選んでも治療期間はおよそ1年半〜2年と見積もられました。
その中で、最も目立ちにくい無色透明のクリスタルタイプを選択しました。

歯科医師からの具体的かつ丁寧な説明のおかげで安心感が持て、「ここで治療を受けたい」と思うようになり、最終的にB病院に決めました。

矯正費用の詳細

  • カウンセリング:無料
  • 初回診査・診断料:30,000円
  • 表側矯正費用(クリスタルブラケット):480,000円
    矯正費用合計510000円(税込550800円)

上記に加え、別途、診察の度に調整料(税込み5400円)の費用がかかりました。
私の通院頻度は月1回が基本で、治療期間は約1年半だったので、
調整料はおおよそ、5,400円×18回=97,200円

合計:648000円

実際には抜歯等で月一回以上通院した月があったり、矯正終了後のメンテナンスで半年おき程度の通院もしていたりしたので、それらの費用も含めるとおおよそ総額70万〜80万ほどと思われます。
(5年以上前ですので、値上がりしているかもしれません…)

【治療中のリアル】痛み・食事・歯磨き…

調整直後は激痛

調整日直後は痛みが強く、うどんなどしか食べられない日もありました。

また、軽く上下の歯が当たっただけで激痛となることもあり、受験などを控えている場合は時期を考えた方が良さそうです。

食後の歯磨き必須

食後、特に繊維質のものを食べるとブラケットの間にかなり物が挟まります。

昼休みにトイレで歯磨きをし、それでも取れない物は爪楊枝などで必死に掃除していました…

裏側ブラケットだとそこの手入れもなかなか大変そうと想像されます。

昼休みにゆっくり歯磨きができない日は、歯に挟まらなさそうなものだけをささっと食べるなど工夫をして過ごしていました。

経過

モチベーション維持のために写真を撮って記録していました。 歯並びの変化が見えるとやる気アップします。笑

治療期間

私は1年半〜2年間とあらかじめ言われており、結果、1年半でおわりました!

途中、噛み合わせの調整のため、ブラケットにゴムをつけるなど面倒な工程もあるのですが、それもサボらず、通院も真面目に通い続けたからと自負しています。笑

矯正終了後 リテーナー(保定装置)は大切!

矯正が終了すると、歯並びの「後戻り」を防ぐために、リテーナー(保定装置)を装着する必要があります。

リテーナーを怠るとせっかく整えた歯並びが崩れてしまう可能性があるため、注意が必要です。

矯正装置が外れると、開放感からつい装着をサボりたくなりますが、最初のうちは「食事と歯磨きの時以外は常に装着」が基本。

その後、数ヶ月〜半年ごとの受診で医師の判断により、徐々に装着時間を短縮していき、最終的には夜間のみの装着となります。

ただ、旅行などでリテーナーを持参し忘れると、そのまま装着の習慣が途切れてしまうことも…。

私は高額な治療費を自分で支払ったこともあり、後戻りさせたくない一心でリテーナーにも真剣に取り組みました。

子どもの頃にやる?大人になってからやる?

費用が高額なこともあり、「親が負担するべきか、それとも大人になってから自分で支払うべきか…」と悩む方も多いと思います。

以下に、大人矯正と小児矯正のメリット・デメリットをまとめました。
※個人的意見です

結論:私は「大人になってからやってよかった」派!

矯正にかかった費用は、総額でおよそ70〜80万円

決して安くはありませんが、自分で支払ったからこそ本気で向き合うことができ、治療に対する満足感もひとしおでした。

結婚前に矯正が終わったおかげで、写真には綺麗な歯並びで写ることができたのも嬉しいポイントのひとつです。

見た目の改善だけでなく、噛み合わせを整えたことで健康にも良い影響があったと思いますし、虫歯予防にもつながったと感じています。

今では、「この先も年齢を重ねても、この歯を大切にしていこう」と自然と思えるようになりました。

もし親に費用を出してもらっていたら、ここまで感謝の気持ちは湧かなかったかもしれません。

少し変な表現かもしれませんが、自分の歯に愛着が持てるようになった気がします。

最後に

矯正は、時間もお金もかかる大きな決断です。
でも私にとっては「人生でやってよかった自己投資のひとつ」になりました。

見た目が整ったことはもちろん、しっかり噛めるようになったことや、虫歯リスクの軽減といった健康面でのメリットも感じています。

なにより、自分で選び、支払って、通って…と本気で向き合ったからこそ、歯に対する愛着や大切にしようという意識も生まれました。

矯正を迷っている方がいたら、ぜひ一度カウンセリングだけでも行ってみてほしいです。

数年後、やってよかった!と思える日がくると思います。

皆さまの参考になると嬉しいです。

またね♪

この記事を書いた人
皮膚科医ママこはる

国立大学医学部を卒業。
現在は皮膚科医として勤務。
3歳の娘を育てながらフルタイム勤務で仕事と育児の両立に奮闘中。
現在は第2子妊娠中!
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