赤ちゃんの頭の形は自然に治る? 気になるときの相談窓口・予防/改善法・ヘルメット治療

3 育児

赤ちゃんの頭の形って、意外と気になりますよね。

「うちの子、後頭部が平らかも?」「片側だけへこんでいる気がする…」と、不安になったことはありませんか?

私自身も息子の頭の形が気になり、1か月健診で小児科の先生に相談したところ「しばらく様子を見ましょう」と言われました。

こはる
こはる

片側だけ平坦になってる…

けれども、友人のお子さんがヘルメット治療を受けていたこともあり、
「わが子にも必要なのだろうか?」
「もし治療を始めるなら、いつまでに受診すべきなのか?」
と、次々と疑問が湧いてきました。

そんなときに出会ったのが、専門家に無料で相談できる【赤ちゃんの頭のかたち相談室】です。

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今回は、実際に利用してみた体験をシェアしたいと思います。

さらに、ヘルメット治療について「どんな効果があるの?」「気になる副作用やデメリットはあるの?」といった点も気になる方が多いと思います。

そこで、医師の視点から、エビデンスも交えながら頭の変形やヘルメット治療についてもわかりやすく解説していきます。

頭のゆがみ(斜頭症・長頭症・短頭症)について

「頭の形のゆがみ(位置的頭蓋変形)」 は1990年代以降、世界的に増えてきました。

きっかけは1992年、欧米で始まった 乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のための仰向け寝推奨 です。SIDSを減らす大きな成果があった一方で、赤ちゃんが長時間仰向けで寝ることにより、このようなケースが増えました。

頭の形がゆがむ原因

赤ちゃんの頭の骨はとても柔らかく、ちょっとした外からの圧力で形が変わりやすいのです。

以下の2点が主な原因と言われています。

・いつも同じ方向を向いて寝てしまう向き癖
・育児グッズの使用や母親の高齢化による抱っこ時間の減少

が主な要因と言われています。

頭のゆがみが与える影響

基本的に、頭のゆがみは整容的(見た目)な問題と考えられますが、一部の赤ちゃんでは健康面や発達面にも影響を与える可能性もあります。

顔の非対称(目や耳の位置のずれ、顎のゆがみ)
・一部の専門家からは、顎や歯並びに影響する可能性が指摘されることもあります。

頭蓋縫合早期癒合症 という病気では、頭の骨が早くくっついてしまうため自然には治らず、手術が必要になることもあります。
診察だけでは区別が難しいこともあるので、専門医に相談することが大切です。

自然に治るの?

軽症例では成長に伴い標準範囲に近づくことが多い一方、重症例では多少の変形が残ることがあり、治療が望ましい場合もあります。

重症例では医師の判断により頭蓋矯正用ヘルメット治療が提案されることがあります。

自宅でできる予防・改善法

自宅でできるホームケアとして以下のものが有効とされています。

✓ 抱っこ時間を増やす
✓ 体位変換をする
頭の向きや抱っこの方向をこまめに変える
向かせたい方向の先にママが寝たり、動くものをおいたりして目で追わせる
✓ 授乳時の姿勢を工夫
授乳時に平らになっている場所に圧力がかからないように注意する
✓ タミータイム(Tummy Time)
保護者の体の上や固いマットの上にうつ伏せにする遊びをさせる

米国小児科学会は 1日2〜3回 のタミータイムを推奨しています。
首や体の筋肉を使う動きにつながり、発達をサポートすると考えられています。
日本では生後1〜2か月から始めることが多いですが、海外では生後すぐから工夫して取り入れることもあります。

こはる
こはる

市販のドーナツ型枕など、頭の形をサポートする目的の商品もありますが、医学的に十分な有効性が確認されているわけではありません。。。

ヘルメット治療の概要

もし頭のゆがみが強い場合は、「頭蓋矯正用ヘルメット治療」が検討されることもあります。

✓ 費用:保険適用外で約40~60万円程度(自費診療)
✓ 治療開始時期:生後2~6か月でよりよい効果得られる
✓ 期間: 6か月前後
✓ 通院:3〜4週間ごとに診察、ヘルメットの調整

また、大きな副作用は報告されていませんが、装着時の不快感や皮膚のトラブルなどが起こる場合もあります。

ヘルメット治療の有効性

日本における治療報告はまだ少なく、日本人乳児に対するヘルメット療法の安全性や有効性については十分なエビデンスが蓄積されていません。
➡そのため、日本の多くの小児科医や婦人科医は、子供の頭の形は自然に改善されるだろうと保守的な説明がされています。

一方、海外ではさまざまな研究、特に症例シリーズや症例対照研究で、体位変換や理学療法と比べて短期間での改善がみられたと報告されています。
➡そのため、米国やヨーロッパではヘルメット治療は広く受け入れられています。

・Xia JJ, Kennedy KA, Teichgraeber JF, et al. Nonsurgical treatment of deformational plagiocephaly. Systematic review. Arch Pediatr Adolesc Med. 2008;162(8):719-27.
・Goh JL, Bauer DF, Durham SR, et al. Orthotic (helmet) therapy in the treatment of plagiocephaly. Neurosurg Focus. 2013;35(4):E2 1-6.

実際に相談してみました!

ホームページから必要項目を入力すると、数時間後に電話がかかってきました。
月齢気になっている頭の形について質問され、とても丁寧に相談に乗っていただけました。

安心できたポイントは以下の通りです。

✓ 赤ちゃんが泣いてしまったら、電話を途中で切ってもOK
✓ ヘルメット治療を押しつけることなく、親身に相談に乗ってくれる先生のみを紹介
✓ 電話後は、自宅住所から近い専門機関を複数紹介してくれ、さらに詳細はメールでも送付してもらえる

最も安心できたポイントは、専門機関の受診やヘルメット治療を押し付けられたり、セールスされたり、ということは一切なかった、ということです!!

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実際、私の息子の場合はまだ生後2か月にも満たず、治療開始が望ましいとされる生後6か月まで時間があるため、まずはホームケアで1~2か月様子をみることにしました。

まとめ

・赤ちゃんの頭の形は多くの場合、自然に改善する
・向き癖や絶壁の予防には、体位変換・授乳姿勢の工夫・タミータイムが有効
重症例ではヘルメット治療が必要になることがある
・自然に治らない病気もあるため、専門医への相談が安心

赤ちゃんの頭の形で気になることがあるときは、自己判断せず、早めに医療機関へ相談してください。

気になるときは、まず無料相談から

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「赤ちゃんの頭のかたち相談室」では、看護師や保育士が電話で相談に対応し、必要に応じて専門病院の紹介も行ってくれます。

無理に治療をすすめられることはなく、安心して話せるのが特徴です。

ぜひ利用してみてくださいね!

この記事を書いた人
皮膚科医ママこはる

国立大学医学部を卒業。
現在は皮膚科医として勤務。
2児の母で現在は第二子の育休中。
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